2014年9月23日火曜日

クアラルンプールの北朝鮮レストランで平壌冷麺を食べてきた【速報版】


【クアラルンプール発】

マレーシアの首都、クアラルンプール。その最大の繁華街であるブキッ・ビンタンから目と鼻の先の裏通りに、朝鮮料理レストラン「平壌高麗館」がある。

そう、ここは北朝鮮政府系企業が経営するとされるレストラン、いわゆる "北レス" だ。

あまり知られていないが、クアラルンプールには平壌からの直行航空便が飛んでいる。運行するのは、北朝鮮の国営航空会社である高麗航空だ。直行便があるということは、食材の輸入などの面で有利に違いない。

しかも、事前に得ていた情報では、「平壌高麗館」にはその高麗航空の乗務員一行も食事に来ることがあるという。

ここに行けば、北朝鮮を訪れずとも、本格的な平壌冷麺にありつけるかもしれないーー。そんな期待を抱きながら、9月21日の昼、Googleマップを頼りに「平壌高麗館」へ向かった。


ところが、その期待は呆気なく裏切られた。いや、冷麺に何か問題があったとかではない。そもそも店が営業していなかったのである。看板を見る限り、毎日11時30分から営業しているはずなのだが...。

とはいえ、ここで諦めるわけにはいかない。旅程の都合上、次のチャンスは23日の昼だ。そういうわけで、23日昼、われわれは再び「平壌高麗館」へと向かった...。

忘れないうちに味の感想を書き留めておきたいところだが、貴重な旅の時間をこれ以上、ブログの更新に使うのはもったいない。


というわけで、本記事は「速報版」ということにして、続きは帰国後に書こうと思う。

お楽しみに...。

2014年9月14日日曜日

それでも、「板橋冷麺」は冷麺好きの救世主だ。

水冷麺(650円)。2014年7月
2014年春、韓国の冷麺専門店が新大久保に上陸した。その名は「板橋冷麺」。板橋といっても東京の板橋とは何の関係もない。韓国・忠清南道の「板橋(パンギョ、판교)」という地名から来ている。

まあ、冷麺専門店と聞いたら行かないわけにはいかない。というわけで、7月のある昼、訪問してみた。

地図を見る限り、大久保駅(中央線)からは徒歩3分、新大久保駅(山手線)からは徒歩5〜6分のはずだ。今回は新大久保から向かった。しかし、大久保通りに立ち並ぶさまざまな飲食店の誘惑を断ち切りながらの道のりは、10分以上にも感じられた。大久保駅の脇から細い路地を抜け、小滝橋通り沿いに出ると、その店はあった。

店先には、「40年伝統の自家製冷麺」「オーダー受けてから麺を作ります」といった言葉が並ぶ。さて、その実力はいかに。さっそく入店してみる。


2014年9月6日土曜日

【閉店しました】地上げに抵抗する220円ラーメン屋「鳥竹」(神奈川・川崎)【後編】



なぜ、コインパーキングのド真ん中に古いバラックが1軒だけ取り残されているのか。前編では、3年前の写真を紹介しながら、暴力団絡みの地上げを経て生まれたこの異様な光景について説明した。

さて、時期は飛んで、2014年9月。この「鳥竹」が、思わぬ変貌を遂げていた。

(なおこの記事には、9月の訪問時に撮影した写真のほかに、10月、フクシ氏が再訪・撮影して提供してくれたものを参考のため掲載しています)


2014年9月5日金曜日

【閉店しました】地上げに抵抗する220円ラーメン屋「鳥竹」(神奈川・川崎)【前編】

ラーメン(220円)。2014年9月

用事があって川崎を訪問。以前から気になっていた「食道園」(蒲田の食道園とはたぶん関係ない)で、冷麺でも食ってから帰ろう——。そう思って、ぶらぶらと歩いていった。そしたら、意図せず、かつて何度か訪れたことのあったあの場所に行き着いた。

2014年10月(提供:フクシ)
2014年10月(提供:フクシ)

川崎市川崎区東田町9。いわゆる「地上げ」の現場である。それも単なる地上げではない。いくつもの暴力団組織が入り乱れ、泥沼化した、曰く付きの場所なのだ。