2014年11月8日土曜日

ベトナム航空の機内食は、うわさ通りうまかった【前編】


去る2014年9月、2週間ほどの日程で東南アジアへ行ってきた。その際にクアラルンプールの北朝鮮レストランで平壌冷麺を食べたことは、すでにお伝えしたとおりだ。きょうは、その旅行で利用したベトナム航空の機内食について書き留めておきたい。

ひとくちに機内食と言っても、航空会社によってうまいところと微妙なところがあるらしい。僕の印象だと、アジアの航空会社は概してうまい(ただし日系は微妙)という感じである。そして、ベトナム航空もその例に漏れず、機内食がうまいという評判を聞いていたのだ。

まあ機内食を取りあげたブログなんで腐るほどあるので、わざわざ冷麺ブログで取りあげることもないのかもしれない。でも、せっかく写真を撮ったので使わないのはもったいないと思い、ここで紹介することにする。


■ なぜベトナム航空に乗ったのか

VN613便の搭乗の様子

ベトナム航空に乗ったと言っても、実はベトナムへ行ったのではない。ただ、成田からベトナム経由で東南アジア各地へ向かうベトナム航空の航空券が比較的安価なので利用したのだ。今回、搭乗した便は次の通り。

往路
  • VN311便(東京・成田→ハノイ・ノイバイ)
  • VN613便(ハノイ・ノイバイ→バンコク・スワンナプーム)
復路
  • VN658便(シンガポール・チャンギ→ホーチミン市・タンソンニャット)
  • VN300便(ホーチミン市・タンソンニャット→東京・成田)

このように、往復で4便に乗った。そして、かかった航空券代は約4万円(燃油サーチャージなど込み。もちろんすべてエコノミークラス)。これならば、LCCと比べても遜色のない値段だ。というか、LCCのもろもろのデメリットを考慮すると、むしろこっちのほうが得だ

そんなわけで、今回はベトナム航空を利用してみたのであった(といっても航空券選びは同行者に任せっきりだったのだが)。


[1]VN311便(成田→ハノイ)


離陸後、まず出てきたのは飲み物と「おつまみ」。このときは、まだ朝だったのでホットコーヒーにした。まあインスタントです。そして「おつまみ」は日本のおかき・あられのたぐい。コーヒーに合わない…。ちなみ、この「おつまみ」を食べずに持ち帰った同行者が、帰りのシンガポール・チャンギ空港でのX線検査の際、これが原因で引っかかってました(笑)。


その30分ぐらいあとに、いよいよ昼食が出された。メインの肉料理は、あんかけチキンと炒飯。それに、海鮮の春雨のサラダ果物の盛り合わせパンケーキ飲み物がつく。ビールはアサヒ・スーパードライだった。


鶏肉は揚げてあり、あんの味付けもちょうどいい。うまい。炒飯は普通かな。添えてあるのは「お花型に切った人参」と「いんげん」の煮物。日本で作ってます臭がプンプンする。


そして、海鮮と春雨のサラダ。これがなかなかイケる味だった。酸っぱくて、辛くて、ビールによく合う。むしろ食事とは別に、このサラダ単独でビールをもう1本飲みたかったぐらいだ。


[2]VN613便(ハノイ→バンコク)

ハノイからバンコクまでの所要時間は、2時間にも満たない。しかも、航空券の予約情報を見たところ、この便の食事は「軽食」の扱いになっていた。ほかの航空会社での経験からして、「軽食」扱いならサンドウィッチか何かがポンと渡されるパターンだろうと予想していた。ところが、その予想は良い意味で裏切られたのである。


これが、わずか2時間弱のハノイ・バンコク便で提供された「軽食」だ。さきほどのVN311便よりは1品少ないとはいえ、ほぼフル規格の機内食ではないか。メインの肉料理は「ごはんに豚肉とチンゲンサイを添えたやつ(正式名称不明)」。ほかにサラダパンデザートがつく。サラダにはイタリアンドレッシングが付属していた。


豚肉は、ちょっと硬いけれど味が染みている。下のほうに煮汁が溜まっているので、チンゲンサイを絡めて食べるといい。

ちなみにこのとき、悪天候のせいもあって、過去に経験がないぐらい飛行機の揺れが酷かった。なので、ブレないよう機内食の写真を撮るのにかなり苦労した。この写真はそのなかでも比較的うまく撮れた写真の1枚だが、それでも通常ではなかなかあり得ないような回転ブレがかかっている

そんな揺れ、しかも非常に限られた時間のなかで、何事もなく機内食の配膳と片付けが済んだ。乗組員の技量には脱帽せざるを得ない


デザートのスイーツ。よくわからない、甘くてドロっとしたやつ。フルーツのゼリーが乗ってる。


ビールはこれ。Halidaというベトナムビール。カールスバーグとベトナム資本の合弁により製造されているビールらしい。そういえば、マレーシアでもカールスバーグと現地資本との合弁で醸造されたビールを飲んだなぁー。

→後編に続く